社会現象となった人気アニメ「鬼滅の刃」、劇場版「無限列車編」で炎柱の煉獄さんが主人公の竈門炭治郎を「溝口少年」と呼び間違う場面があります。かたや我妻善逸のことをただの「黄色い少年」としか・・・

煉獄さんは名前を覚えるのが苦手なキャラなのかと思案していたところ、知人から有力情報が得られました。どうやら息子さんが読んでいた漫画の方でも確かに煉獄さんは「溝口少年」と呼んでいたそうです。

また「溝口竈門神社」という神社が筑後(福岡県)にあるそうです。

というわけで
もう一つの聖地(発祥の地!?)と云われる「溝口竈門神社」へ行ってみました。(2020年11月現在)

JR九州、筑後船小屋駅から徒歩で約1時間の場所に位置し、なんでも西暦1014年に筑前竈門神社(宝満山)より鎮守社として勧請祀られた後、約300年後、当時の溝口城の鬼門に当たる現在地へ移転。祀られてから1000年以上の時を迎えただそうです。(参考資料 寛延記)

なるほど
境内の手水舎には「鬼滅の刃」の人気キャラがたくさん絵馬に描かれていたのはファンによる聖地巡礼の証と頷けますね。

拝殿の屋根に波の彫刻が施されています。
この波の彫刻が「鬼滅の刃」の水の呼吸を使った際に、刀に現れる波に似ていると云われているようです。

興味深いのは大正時代と縁(ゆかり)の西側にある古い鳥居を見つけた時です。(後にわかったことですが、鳥居に掲げられた扁額は禰豆子が入っている箱にデザインが似ているともいわれているようです)

近くを通りかかる団体さんに随行する語り部のご年配の方によると、大正時代にはこの鳥居から本殿へ参拝されていたそうです。

なるほど、
「鬼滅の刃」の舞台は大正時代の設定ですので、大正11年に建立された鳥居と煉獄さんの「溝口少年」と二つがつながりました。発祥の地と云われる由縁に納得かもですね。(⌒∇⌒)

溝口城の鬼門に当たる現在地へ竈門神社を移転したことから、作者は煉獄さんに「溝口少年」と関連付けられたのでしょうか。

それにしても、当神社は祀られてから1000年以上も歴史があることに感慨深いものがあります。
煉獄さんのおかげで、もっと参拝者が増えさらに歴史を刻んでいけることをお祈りします。

溝口竈門神社の近辺散策

訪れた当日は天気も良く、矢部川沿いを歩けば、かつて昭和時代に賑わいを見せた船小屋温泉を彷彿します。

鉱泉場の天然炭酸泉は鉄さび臭い印象ありますがミネラルたっぷりなので、空いたペットボトルに容れて帰りながら飲み干しました。

機会があれば、次は名物の鰻を食べてゆっくり温泉にでも浸かりたいものです。

注記:上記の画像は全て2020年11月現在のものです。


九州の竈門神社三社巡り